髪も切れるiOSエンジニアのブログ

元美容師エンジニアの成長と奮闘の記録

転職から1年半 10の開発チームと関わりわかったチームビルドの大切さ(前編)

エンジニア業界に転職して一年半が経った。これまでに約10の開発チームと関わって仕事をしてきことで、「チームビルド」というものに関心が湧いてきた。
自分自身が後輩エンジニアとチームになって仕事をしたことがきっかけで
世の中で成功したチームの研究を始めた。そこからは今まで自分の中にはない多くのノウハウや知識があったのでブログに書き留めようと思う。

  • 心理的安全性が保たれた環境づくり
  • 失敗を受け入れて振り返る習慣

心理的安全性が保たれた環境づくり

20歳の時に入社した都内でそこそこ有名な美容室は言わば「絶対王政」の文化だった。NOとは言えない環境や、理不尽な説教に対しても「すいません」と返すのが当たり前だった。
そんな環境からエンジニア業界に転職して驚いたのは、「怒られない」ことだった。当然転職したての自分はたくさんの失敗をしたが、その失敗に対して叱責されることは全くなかった。
そして一年半がたち驚くべきことがおきた。現在所属している大手開発会社のチームリーダーがチームメンバーに対して「稼働を上げなければならない状況にしてしまって申し訳ない」頭を下げたのだ。
おそらく前職の美容師の頃の自分だったら「そんなことしたらメンバーからの信頼度が下がってチームが不安になるのでは?」とか「発言に説得力がなくなるのでは?」などと思っていただろう。でもチームビルドを研究していると、その考えは間違えであることが理解できる。

調査をして辿り着いたのが「心理的安全性が保たれた環境づくり」という言葉だった。
この言葉の登場は米Goolge社が2012年から取り組んだ「Project Aristotle」という、生産性向上を目的とした研究プロジェクトだった。内容はGoogle社内の多種多様なプロジェクトを比較し、生産性が高いチームの共通点を見つけ出すというもの。得られた結果は、メンバー全員が心身共に健康で「自分らしく」働けているチームこそ、真に生産性が高いチームだということ。
心理的安全性が保たれたチームの具体的な事象は、ミーディングでメンバー全員が思ったことを口に出している状態や、「不可能だ」「わからない」というネガティブにも捉えられる言葉を正直に告白できる状態を指している。ここで大事なのはそういう状態のメンバーがいることではなくメンバー全員がその状態であることだという。
絶対王政が文化だった前職では考えもしなかった考え方だ。
現在アサインしているチームのPMが頭を下げたことにも納得がいく。稼働が上がってしまった原因をチームメンバ一人一人の技量のせいにするのではなく、PM自身のタスクコントロールミスだと率先して頭を下げることでメンバーに対して心理的な安心を与える。面白いことにそう言われたメンバーは不思議と「もっと手を早めよう」と自発的に思えるのだ。


次回は失敗を受け入れて振り返る習慣について書こうと思う